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「コツコツやればいい日が来る」趣味はお菓子作り&手芸 !鉄人39歳“鉄人”が歴代1位タイ1630回連続出場スポーツ報知
佐田の海(左)にはたき込みで敗れた玉鷲(カメラ・今西 淳)

◆大相撲秋場所2日目(9日 、コツコツやればいがるはおり&39タイ1630東京・両国国技館)

 東前頭10枚目・玉鷲が初土俵から通算1630回連続出場となり 、い日元関脇・青葉城の史上1位の記録に並んだ 。趣味東前頭11枚目・佐田の海のはたき込みに屈し2連敗となったが 、菓作2004年初場所の初土俵から20年以上かけて大記録を打ち立てた。手芸歳がヤフー ニュース 最新

 玉鷲が土俵に上がると大歓声が起こり 、歴代快挙を祝福するボードが次々と掲げられた。1位「頑張ってきて本当に良かった 。回連いいご褒美」。続出歴代1位の通算1630回連続出場 、鉄人04年の初場所以来無休(新型コロナ関連休場は除く)でたどり着いた大記録をかみしめた。コツコツやればいがるはおり&39タイ1630

 普段は記録への興味を示さないが 、い日この日ばかりは「皆さんがさんざん言うから 。趣味スポーツ 種類意識はやっぱり隠せない」と特別な思いを胸に土俵へ。菓作突き押しを武器に2度賜杯を抱いている玉鷲らしく佐田の海を押し込んだが 、はたき込まれた 。「もっと頭を使え、という感じ」と自虐気味に笑った。

 モンゴル出身でホテルマンを志した 。03年秋に来日し 、通りかかった井筒部屋で鶴竜と出会ったことで角界へ 。「コツコツやればいい日が来る」と鍛錬を重ね 、不惑を目前にした今でも積極的に出稽古。所属部屋は力士4人の小所帯だが、2人同時に相手した稽古など工夫を凝らす。

 そんな“鉄人”も「26~28歳くらいかな  。幕内で勝ち越し 、負け越しが続いて 、慣れちゃって 。やる気を失った」という時期があった。当時は基本的に平幕中位から下位、時には十両に下がることも 。それでも師匠の片男波親方(元関脇・玉春日)から厳しい稽古を課され続けたという。「余計なことを考える隙もないほど、本当に苦しい稽古をさせてくれた  。そのうちに(相撲への)熱さが出てきた。大事なのはやっぱり心。一番大きかった」と玉鷲 。だからこそ「みんなの記録」と言い続けている。身にまとう浴衣は部屋の大先輩、玉の海の反物。27歳で急逝したが、初土俵から一日も休まず924回連続出場のまま生涯を終えた横綱だ 。玉鷲がその系譜を継ぎ 、金字塔を打ち立てた。

 土俵への原動力は家族だ 。特に8歳と5歳の愛息たちで「頑張るところを言葉ではなく、背中で見せたい」と語る。そして「満足したら次はない。三役に戻って協会あいさつに立ちたい」と熱き心を持ち続けている。鉄人の称号には「すごくいい勲章。守らないといけない」。11月に40歳となる大ベテランが 、前人未到の領域に歩みを進めていく。(三須 慶太)

 ◆玉鷲一朗(たまわし・いちろう)

 ▽本名 玉鷲一朗 。今年3月に日本国籍を取得し 、バトジャルガル・ムンフオリギルから改名

 ▽生まれ 1984年11月16日、モンゴル・ウランバートル 。39歳

 ▽身長 、体重 189センチ 、178キロ

 ▽得意 押し

 ▽角界入りのきっかけ ホテルマンを目指していたが、留学中だった姉の元に遊びに来日 。両国を散歩中 、当時の井筒部屋をのぞき 、当時の鶴竜と出会い  、元小結・旭鷲山の連絡先を教えてもらい 、力士の道が開けた

 ▽入門後 2004年初場所、片男波部屋から初土俵 。08年初場所 、新十両 。同年秋場所 、新入幕 。15年春場所、新三役。19年初場所、初優勝 。22年秋場所  、2度目の優勝 。最高位は関脇  。

 ▽優勝、三賞 幕内優勝2回。殊勲賞2回。敢闘賞と技能賞が1回ずつ 。金星7個

 ▽愛称 オギ

 ▽家族 夫人と2男 。同部屋の十両・玉正鳳は夫人の弟 。

 ▽趣味 お菓子作り。ケーキ作りはプロ並みで  、部屋にケーキを持参したことも 。手芸もお手の物で 、巡業中も針と糸を持参

 ▽幕内通算 638勝697敗2休(90場所) 。生涯通算821勝810敗2休(123場所)。※2休は新型コロナ関連のため連続出場記録は継続

師匠の片男波親方「夢にも思わなかった」

 弟子の快挙に師匠の片男波親方も「夢にも思わなかった」と目を細め 、今でも「少なくてもいいから毎日やっている」と稽古熱心な姿勢をたたえた。

 また「元々 、頑丈」と師匠。何度も対戦している高安は「とにかく体が強いし 、芯が通っている 。胴回りや太ももなど全てが大きい 。怪物だ」と表現 。同郷の音羽山親方(元横綱・鶴竜)は「体が丈夫でも、それだけではできない。この年齢でも稽古を続けることが大きい」と語る。量は減っても基礎運動などの稽古を続けることで 、機械に油を差すような効果があるとした。

 同郷で 、1958年の年6場所制以降では最年長40歳10か月まで幕内に在位した大島親方(元関脇・旭天鵬)は「体も張っているし 、いけるのではないか」と自らの記録更新に太鼓判を押した 。

 ◆玉鷲の記録アラカルト〈〉数字は順位

 ▽通算連続出場 〈1〉1630回でタイ

 ▽幕内連続出場 〈7〉989回(〈1〉高見山1231回)

 ▽通算出場 〈8〉1630回でタイ(〈1〉大潮1891回)

 ▽幕内通算出場 〈6〉1334回(〈1〉旭天鵬1470回)

 ▽幕内在位場所数 〈9〉90場所でタイ(〈1〉魁皇107場所)

 ▽高齢初優勝(昭和33年以降) 〈2〉34歳2か月(〈1〉旭天鵬37歳8か月)

 ▽年長優勝 〈1〉37歳10か月

 ▽高齢幕内力士 〈6〉39歳9か月24日(〈1〉能代潟41歳1か月19日)

 ▽高齢三役 〈5〉38歳0か月(〈1〉能代潟40歳7か月)

 ◆日本スポーツ界の主な「鉄人」

 ▽大相撲 寺尾は110キロ台の細身で通算出場1795回(歴代4位)、初土俵から通算連続出場1359回(同7位)。

 ▽プロ野球 阪神・金本知憲が広島時代の1999年7月21日から 、2010年4月17日にかけて1492試合連続フルイニング出場 。広島の衣笠祥雄は、70年10月19日から87年10月22日までの2215試合連続出場の世界記録(当時)。

 ▽陸上・ハンマー投げ 室伏重信は日本選手権優勝12回 、アジア大会5連覇、五輪4度出場と「アジアの鉄人」と呼ばれた  。長男の広治も、00年シドニーから4大会連続で五輪出場。04年アテネ五輪では金メダル、日本選手権は20連覇。

 ▽スキー ジャンプの葛西紀明はW杯で最年長優勝(42歳176日) 、最年長出場(47歳241日)などの記録を保持。14年ソチ五輪では銀メダルで五輪最年長表彰台(41歳254日)。52歳の現在も現役。

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